ぽかぽか湯船に爽やかな香り-。一年で最も昼間が短くなる冬至の22日、各地の銭湯などでは古くからの風習にならってゆず湯のサービスが提供された。
冬至にゆず湯に入ると、健康に過ごせると言われる。神戸市中央区の温浴施設「神戸サウナ&スパ」では高知県産のユズ計2千個を用意。23日までの2日間、浴場に浮かべる。
神戸地方気象台によると、22日朝の最低気温は神戸で0.0度、姫路で氷点下2.5度と今季一番の冷え込みになった。午前10時、山積みのユズを露天風呂に投入すると、香りが充満。入浴客は気持ち良さそうに体を温めた。
全国のサウナを巡る「サ旅」の途中という東京都の男性(26)は「実家では恒例行事だったので懐かしい。冬らしさを満喫できた」と話していた。(小林良多)