ドゥカティのモトクロス部門が誕生。チャバッティはMotoGPを離れオフロードへ、全日本ロードにも関与

 12月21日、ドゥカティ・コルセは新たに始動させるオフロード部門のプロジェクトを一部発表した。そのなかでパオロ・チャバッティがMotoGPを離れることや全日本ロードレース選手権へのコーディネイトを行うことも明かされた。

 ドゥカティは量産モデルに採用するオフロードマシンを2年間に渡り開発しており、2024年にイタリアのモトクロス選手権に参戦する予定だ。また、その後はモトクロス世界選手権やAMAスーパークロス選手権への活動も広げて450プロトタイプのマシンで戦っていくという。

 その一連のプロジェクトの一部を今回ドゥカティが明かしたが、ドゥカティ・コルセのスポーティング・ディレクターを務めておりMotoGPの現場にも姿を現していたパオロ・チャバッティがMotoGPの現場を離れてオフロードのゼネラルマネージャーの役割を果たすことがわかった。

2023SBK:ゼッケン『1』が掲げられたアルバロ・バウティスタのドゥカティ・パニガーレV4 R

 彼はオフロード事業だけでなく、モトアメリカやブリティッシュスーパーバイク選手権、オーストラリアンスーパーバイク、イタリア選手権のスポーツ部門をコーディネイトすることになるが、そのなかに全日本ロードレース選手権の名前も入っていた。これは2024年にドゥカティのマシンが全日本ロードを走ることを示唆しており、最近その噂を記事にした海外媒体もあった。

 そのほか、ドゥカティ・コルセのマーケティングおよびスポンサーシップ責任者であるマウロ・グラッシーリは、スポーツ、マーケティング、コミュニケーションディレクターの役割を引き継ぎ、ゼネラルマネージャーのルイジ・ダリーニャに内容を報告することになる。また、チャンピオン獲得を継続させるためにMotoGPとWorldSBKの管理も引き続き行うとしている。

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