前田&フラハティ獲得のタイガース 若手投手のトレード予定はなし

エース格のエデュアルド・ロドリゲスがオプトアウト(契約破棄)の権利を行使して退団したタイガースは、FAで前田健太とジャック・フラハティを獲得してロドリゲスの穴を埋めた。この2投手が加入したことで先発ローテーションは人員余剰気味となっており、若手投手がローテから漏れる可能性も出てきたが、今のところ、若手投手をトレードで放出するつもりはないようだ。スコット・ハリス編成本部長は「先発投手をトレードするためにジャックを獲得したわけではない」と話している。

地元紙「デトロイト・フリー=プレス」のエバン・ペッゾルド記者によると、ハリス編成本部長は余剰気味の先発投手をトレードで放出することを否定したようだ。「我々はチームをよりよくするために、トレードのオファーには常に耳を傾けている。でも、ジャックを獲得した目的は誰かをトレードすることではない」とコメント。「チームとして投手の層を厚くすることを目指すのは当然のことだ。ただし、今後も引き続き先発投手市場で補強を続けるかどうかはわからない」とした。

タイガースの先発陣は若手ばかりが並んでいたため、前田とフラハティは先発ローテーションに経験値を加えることになる。27歳のタリック・スクーバルが9月に月間最優秀投手に選ばれるなど、本格ブレイクの兆しを見せており、スクーバル、前田、フラハティで先発ローテーションの5枠のうち3枠は確定したとみられる。

残りの2枠はリース・オルソン、マット・マニング、ケーシー・マイズ、ソーヤー・ギプソン=ロングといった若手投手たちによる争いとなる。これだけでもトータル7人の先発候補がいるが、ほかにもジョーイ・ウェンツ、アレックス・ファエドらが控えており、先発投手の層は一気に厚くなった。若手投手の成長次第では、リーグ有数の充実したローテーションになる可能性も秘めている。

ペッゾルド記者は「タイガースは6人制のローテーションにすることは考えていない」とリポート。よって、オルソン、マニング、マイズ、ギプソン=ロングらが先発ローテーションの最後の2枠をめぐり、スプリング・トレーニングで熾烈な競争を繰り広げることになりそうだ。

The post 前田&フラハティ獲得のタイガース 若手投手のトレード予定はなし first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.