麻薬譲り受け、再審無罪　仙台地裁石巻支部

　麻薬特例法違反（譲り受け）罪などで有罪が確定していた無職の60代男性について、仙台地裁石巻支部は22日、一部無罪の再審即日判決を言い渡した。仙台地検が再審請求し、認められていた。

　東尾和幸裁判官は判決理由で「防犯カメラに譲り受け人とされる人物が記録されており、この男性ではないと認められる」と指摘。譲り受けた罪は無罪とした。別の2件の覚醒剤取締法違反（使用）罪については懲役2年、執行猶予4年（求刑懲役2年）の有罪とした。

　男性は昨年9月、三つの事件で合わせて懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決を受けた。しかし別の男の公判前整理手続きの中で、譲り受けたのは別人だったことが判明した。