<シマエナガ旬ごよみ>19 師走下ノ巻 額装された「絵画」に収まるエレガントな淑女

幾重にも絡むつるが優しいフィルターとなってエナガを包む。妖精の愛らしさよりも、高貴な美しさが際立って息をのんだ(2019年12月、札幌市)

 冬至を迎えて、いよいよ寒さが厳しくなってきた。寒の入りは1月上旬だが、そもそも二十四節気は中国伝来の季節区分だ。日本の北辺で体感する気候とは、季節感が合わなくて当然である。

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