駅員らへの暴力、569件 22年度、8年ぶり増加

 国土交通省は22日、全国の鉄道で22年度に発生した駅員や乗務員への暴力行為が21年度比134件増の569件に上ったと発表した。21年度までは7年連続で減少しており、8年ぶりに増加に転じた。国交省の担当者は「新型コロナウイルス禍が落ち着き、乗客数や飲酒機会が回復してきたことが影響した可能性がある」としている。

 国交省によると、半数を超す306件で加害者が飲酒していた。都道府県別では東京が196件で最多。神奈川77件、大阪50件、千葉38件と続いた。

 また、利用客からの嫌がらせや迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」について今回から初めて集計。1124件が確認された。

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