後発薬の沢井製薬に業務改善命令 試験不正で大阪府、福岡県

 ジェネリック医薬品(後発薬)最大手の沢井製薬(大阪市)が胃炎薬の品質試験を不正実施していた問題で、大阪府と福岡県は22日、適正な製造管理ができていなかったなどとして、医薬品医療機器法に基づき同社にそれぞれ業務改善命令を出した。大阪府は製造販売業、福岡県は九州工場(同県飯塚市)に製造業の許可を与えている。両府県は立ち入り調査し、事実確認を進めていた。

 両府県によると、沢井製薬は11年1月、九州工場から品質の異常に関する報告があったのに、原因を究明せず放置。15年5月から今年4月にかけ、工場が承認外の手順で試験を実施していた事実を把握せず、必要な体制整備などの措置を取っていなかった。

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