日本時間12月22日、オリックス・バファローズからポスティングシステムでのMLB移籍を目指していた山本由伸がドジャースと12年総額3億2500万ドルで契約した。投手としては、ゲリット・コールの3億2400万ドルを超え、最高額の契約となった。山本獲得に本腰を入れながらも、それがかなわなかったメッツについて、MLB公式HP『MLB.com』が報じている。
メッツはこれまでの報道にもあったとおり、主にドジャースやヤンキースと獲得争いをしていた。実際、山本と2度面談するなどしており、有力候補の一つとして見られていた。また、オーナーのコーエン氏が来日して山本と面談したとも言われていたが、山本はドジャースと契約し、メッツのユニフォームを着ることはなかった。
山本を獲得できなかったメッツは今後どのような動きを取るのだろうか? 今現在もFA市場にブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーなどの有力な投手はいる。メッツのローテーションは千賀滉大をはじめとして、ホセ・キンタナやルイス・セベリーノ、エイドリアン・ハウザーがいるが、十分な状態とは言い難く、さらなる補強を必要としている。
しかし、『The Athletic』のウィル・サモン記者は「山本は“特別なカテゴリー”に属している」と報じ、他の選手とは違うとコメント。「メッツは山本を獲得しなければ、スネルやモンゴメリーを狙うことはない」という。また、『SNY』のアンディ・マルティーノ記者も同様のことを報じている。
これらの報道が示すのは、メッツがオフシーズンに何もしないということではない。ロニー・マウリシオがケガをしているなど、メッツには他にも対処すべき穴が多くある。これらの穴を埋めるために「短期契約のFAにも目を向ける必要がある」という。ベテランのジャスティン・ターナーやマイケル・テイラーは候補に上がるだろう。
とはいえ、メッツが次に有力なフリーエージェントと契約するのは、2024年シーズン終了後になるかもしれない。