不適切指導、大声や無視…後輩へのパワハラ行為などで兵庫県職員3人が懲戒処分に

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は22日、後輩職員に不要な業務を求めたり、無視したりするなどのパワハラ行為を繰り返したとして、まちづくり部の男性職員(40)を減給10分の1(1カ月)にするなど、計3件の懲戒処分を発表した。

 県によると、男性職員は5月、自身の業務を引き継いだ後輩に対し、資料の置いてある場所を教えないなど不適切な指導をした上、後輩が作成した資料に問題がないにもかかわらず複数回やり直しを命じたという。意図を尋ねると大声で説明することを拒否したり、無視したりしたため、後輩は出勤できなくなった。男性は「指導のつもりだった」と話しているという。

 県はほかに、上司や同僚へ威圧的な言動を繰り返したとして福祉部地方機関の男性職員(55)を減給10分の1(1カ月)に、県庁舎男子トイレのガラス戸1枚を蹴破った危機管理部の男性職員(45)を戒告処分にした。危機管理部の職員は業務で上司と意見が合わず「カッとなってしまった」といい、割れたガラスで上半身など30針を縫うけがを負った。(金 慶順)

© 株式会社神戸新聞社