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帰省ラッシュなどで兵庫県内の渋滞ポイントの一つとなっている神戸淡路鳴門自動車道上り線の垂水ジャンクション(JCT)。この年末年始は新型コロナウイルス禍が明け、最長10キロの渋滞が明石海峡大橋をまたいで続くと予測され、本州四国連絡高速道路(本四高速、神戸市)は同JCTで接続する阪神高速に乗り換えず、迂回ルートの利用を呼びかけている。「時短につながり、料金は60円安い」とアピールする。
本四高速によると、垂水JCTでの渋滞は、阪神高速や第二神明道路に乗り換える車が、第1走行車線(左側車線)に集中して発生する。JCT手前の舞子トンネルが上り勾配のため、速度が落ちやすいことも要因になっているという。
そこで、渋滞回避策として「乗り換えず、真っすぐ進む」迂回を呼びかける。
例えば、淡路インターチェンジ(IC)から大阪の大和田ICへの最短ルートは、垂水JCTで阪神高速神戸線に乗り換える道順で、距離は51.8キロ。自動料金収受システム(ETC)搭載車なら料金は2390円となる。
一方、迂回ルートはどうか。布施畑JCT↓阪神高速北神戸線↓白川JCT↓湊川JCT↓阪神高速神戸線と進む場合は57.6キロ。距離は長くなるが、ETC利用料金は2330円で、最短ルートより60円安い。
所要時間は通常、最短ルートより5分長くなるが、渋滞時は時間短縮になる可能性があるという。垂水JCT付近は1月2日に最長10キロ渋滞し、通過に30分かかると予測される。迂回ルートに渋滞がなければ、25分早く着く計算になる。
渋滞を避けることは事故回避にもつながる。日本自動車連盟(JAF)兵庫支部で安全運転啓発を担当する福田剛さん(58)は「横入りなど渋滞には『イライラ』要素が多い。車間が詰まれば事故のリスクも高まる。安全なドライブを楽しむため、迂回路の活用を検討してほしい」と話している。 (鈴木雅之)