リヴァプールの若手が浮かれない要因? 20歳逸材DFもサインした“自動車条項”とは

写真:“自動車条項”にサインしたリヴァプールのクァンザー ©Getty Images

イングランドU20代表DFジャレル・クァンザーをはじめとする若手選手がリヴァプールと結んでいる“ある契約条項”に注目が集まっている。

現在20歳のクァンザーは、リヴァプールの下部組織出身。今年1月にブリストル・ローヴァーズ(EFLリーグ1〔3部リーグ〕)へとローン移籍すると、7月にはリヴァプールU21からトップチームに昇格した。今季、プレミアリーグでは5試合に出場。継続的にベンチ入りを果たしており、ユルゲン・クロップ監督からの期待度の高さがうかがえる。

輝かしいキャリアを築くことが望まれているクァンザー。リヴァプールは、20歳の若者が地に足をつけた生活を送ることを希望している。

イギリスメディア『ミラー』によると、リヴァプールとクァンザーが締結している契約には“自動車条項”なる項目が存在しているという。クラブは、トップチームおよびユースカテゴリーの若手選手が高級車でトレーニング場に向かうことを禁止する厳格な方針を導入中。クァンザーのみならず、若手選手は全員“自動車条項”の遵守が求められているという。

同クラブのアカデミーディレクターを務めるアレックス・イングルソープ氏は、『ポッドキャスト』の『We Are Liverpool』にて、このルールが設けられている理由を次のように説明した。

「バランスを取らせるためにも、今は選手たちの契約に“自動車条項”を盛り込んでいる。若手選手にレンジローバーでは来てほしくないだろう?」

「大きすぎたり、立派すぎたり、主張しすぎたりしているような車でトレーニング場に来てほしくないのは、何も監督やスタッフだけではない。ベテラン選手だって同様の意見を持つだろう」

イングルソープ氏は「ジェイムズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソン、アンディー・ロバートソンといった選手たちが最初に運転した車には、謙遜の要素があっただろう。だから私は、そのことを若手選手たちへのプレゼンテーションで伝えている。『最初から勝てないレースに出ることはできない。車について言っているのではなく、人生について言っているんだ』とね」

『ミラー』は「クァンザーは、リヴァプールが若手全員に義務づけている“自動車条項”にサインした最新の選手である」と伝え、同条項の厳格さをクローズアップしている。

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