宝塚歌劇団、月組公演日程をニュースで知らせず変更 来年の初日1日遅らせ、新人公演も中止

公演案内のページに、初日の変更と新人公演の取りやめのお知らせが赤字で書き加えられた(宝塚歌劇団HPより))

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は22日までに、2024年3~5月に宝塚大劇場で上演予定の月組公演の初日を1日遅らせ3月30日とし、新人公演も中止することを決めた。公式ホームページではニュースとしては掲載せず、公演日程のページに赤字で注記するにとどめている。

 公演は「Eternal Voice消え残る想(おも)い/Grande TAKARAZUKA110!」。月組トップ月城(つきしろ)かなととトップ娘役海乃美月(うみの・みつき)の退団公演で、ファンの関心は高い。

 宙(そら)組の団員が9月末に急死したことを受け、歌劇団は過密スケジュールの見直しを進めている。すでに1~3月の宝塚大劇場、東京宝塚劇場で上演する星、雪、花組公演でも初日を遅らせたり、公演数を減らしたり、新人公演も中止することを決定。その都度、公式ホームページでニュースとして公表し、スマホアプリなどで通知も出していた。

 今回、ニュースに掲載しなかったことについて、歌劇団は「詳細な日程をまだ発表していなかったので、公演案内のページに記す形での発表とした」と話した。

 X(旧ツイッター)上には「初日変更と新人公演中止はちゃんとニュースに出してお知らせすべきではないんですか」といった声が上がっている。(小尾絵生)

© 株式会社神戸新聞社