冬至限定、タイルと標柱の影が…「ぴたりと一致」 日本標準時のまち、兵庫・明石ならではの光景

子午線上に立てられた柱の影と、子午線に沿って引かれたタイルが重なった=22日正午、明石市天文町1

 1年で太陽が出ている時間が最も短い冬至にあたる22日正午、標準時子午線に沿った地面のタイルと、同線を示す標柱の影が重なった。兵庫県明石市ならではの光景を見ようと、約10人が明石子午線郵便局(同市天文町1)前の歩道に集まった。

 高さ約2メートルの標柱は、同郵便局の南側に立つ。「東経135度日本標準時子午線」と記されており、兵庫国道事務所と道路を清掃していた市民団体が協定を結んだのを記念し、2015年につくられた。

 冬至にちょうどつながるように計算して立てられており、完成のセレモニーも、15年の冬至に行われた。

 この日は子午線や天文ファンのほか、標柱の設置に携わった人たちが集まり、思い出話に花を咲かせた。当時、同事務所の所長だった平城正隆さん(59)は「冬至の日に来られたのは初めて。セレモニーも12月22日だったので感慨深い」と話した。(有冨晴貴)

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