阪神高速の普通車上限料金、1950円に値上げ 国交省 来年6月にも導入 

阪神高速の湊川ジャンクション=神戸市長田区(阪神高速道路会社提供)

 国土交通省は22日、阪神高速の走行距離に応じた上限料金を普通車で1320円から1950円に値上げすると発表した。渋滞緩和策として、都市部の最短ルートを迂回する場合の割引や、交通量の少ない午前0~4時は20%の深夜割引を設ける。兵庫県など関係自治体の同意を得て、来年6月にも導入する。

 阪神高速は2012年、路線ごとの定額制から、走行距離に応じた料金体系に移行。激変緩和で上限額が設定されている。

 新料金は普通車の上限を630円値上げする。特大車の値上げ幅は1730円だが、トラックなどの「大口・多頻度割引」は割引率を現行の最大35%から45%に拡充する。

 阪神高速神戸線の渋滞緩和を図るため、迂回する形で中国自動車道などを利用する場合などに最短ルートの最安料金を適用する割引も導入する。いずれも自動料金収受システム(ETC)搭載車が対象。

 神戸淡路鳴門自動車道などの本州四国連絡高速道路は、特例で値下げしている料金を来年4月以降も継続する。建設費がかさんで料金も割高になっていたが、14年から10年間の期限付きで値下げしていた。 (鈴木雅之)

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