札幌市で2021年10月、市立中1年の女子生徒＝当時（12）＝が自殺し、市教育委員会が「いじめが原因」と発表した事案で、生徒の両親の代理人弁護士が22日、記者会見し、両親の手記を公表し、いじめの詳細を説明した。両親は「子供たちが頼る先生がSOSを聞き流すとは」と批判し、「われわれと同じように一生悔いを背負う家庭が出ないよう願う」と再発防止を求めた。
手記では「娘は家では明るく、進んで手伝いを行う優しい子でした」と回顧。小学校時代の担任教師らが「いじめを訴えても対応してくれなかった」とし、市教委も再発防止を巡って「明確な回答を出せない。これでいじめを行う者はなくなるとは思えない」と非難した。
