「夫婦の秘密」臼田あさ美、剛力彩芽らが制作発表に登場。キスシーン初挑戦の若手に臼田が大人の発言!

BS-TBSで2024年1月4日にスタートする連続ドラマ「夫婦の秘密」(木曜午後11:00)の制作発表が行われ、主演の臼田あさ美、共演の剛力彩芽豊田裕大山下幸輝古川毅桃月なしこが出席した。

「夫婦の秘密」は、趣里が主演を務めた2022年10月期連続ドラマ「サワコ~それは果てなき復讐」(BS-TBS)を手掛けた武井彩氏と蓼内健太氏によるオリジナル脚本。一見幸せそうな生花店を営む夫婦や、その近所でカフェを経営する店主らの日常とは裏腹に、登場人物全員が裏の顔を持ち、欺瞞(ぎまん)に満ちたダークサイドを描いていく物語。

臼田ら6人は、役衣装の喪服で登壇。ドラマの中で喪服を着用したというが、実は1人だけ劇中で喪服を着用しなかった人がいるらしい。その1人とは誰なのか? 喪服を着なかったということは何を意味しているのか? 作品の世界観を表現したミステリアスな演出の中、制作発表がスタートした。

最初に、主人公・野山穂花役を務めた臼田がマイクを握り、「クランクアップしてからまだ1週間くらいで、正直まだザワザワした感じが続いています」と話し、濃厚な日々を過ごしていたことを報告。演じた穂花について「始まりは至って普通のお花屋さんをやっている女性。でも、度合いはそれぞれ違っても、登場人物はみんな表と裏の顔があるんです。なかなか演じたことがないようなキャラクターだったので、皆で助け合って最後まで乗り切ったというのが、今の本当の気持ちです」と苦労を明かした。続けて「第1話は、どんな人か分からないと思うので、皆さんが推理していただくのもよし、誰かの気持ちに感情移入して1人のキャラクターを中心に見ていただくのもよし、結構見どころは満載だと思います。後半にかけてどんどんストーリーが加速していくので、最後までついてきてもらえたらなと思います」とアピールした。

穂花よりも6歳年下の夫・野山正道役に抜てきされた豊田にマイクが渡ると、「正道はですね…、すごくミステリアスでちょっとアンニュイな感じ。それに色気があるというような役柄です。この人は何を考えて行動しているんだろう?と思うところがあると思うんですけど、それはきっと、妻の穂花さんに対して愛があるから行動しているんだなと捉えていました」と説明。見てほしいポイントとして「僕自身、初めて経験するシーンが多くて戸惑いましたが、監督と相談しながら、これで合っているのか合っていないのかと相談して助けていただいて、完成したシーンがたくさんあります」と語った。「例えば、泣くというお芝居も初めてだし、キスシーンも初めて。すごく緊張して大変だったんですけど、いい感じに仕上がっていると思うので、注目していただけるとうれしいです」と、恥ずかしそうに笑った。

そして、カフェ「ルルド」で働く小野寺真白役を担った山下は、「真白は一流バリスタということで、無口。正道と同じで、ちょっとミステリアスで、何を考えているか分からない感じ。セリフだけでは分からないと思いますけど、そこは真白の魅力でもあります。セリフで伝わらないからこそ、表情や目で何かを伝えるという役は強みかなと思って、意識していたので注目してみてください」とアピールした。

次に、雅道の親友・栗原蒼太役に扮(ふん)した古川は、役柄に触れて「正道の親友ということで、非常に刺激的で濃厚な撮影期間でした。タイトルに『夫婦の秘密』とある通り、本当に最初から最後まで秘密たっぷりの内容なので、今日はその秘密をネタバレしちゃわないかなと、非常にヒヤヒヤしながら今しゃべっています」とビクビクしながらも、「僕が演じた栗原聡太という役の秘密だったり、その中に見える愛情だったり…。いろいろな部分を皆さんに知っていただいて、時に詮索していただき、それぞれの楽しみ方で皆さんに愛される作品になればいいなと思っております」と話した。

穂花が正道と共に営む生花店「リリアス」でアルバイトしているフリーのカメラマン・三枝朱音役で出演した桃月は、「朱音はすごくかわいらしくて口数も多くて、誰にでも興味があるという、結構明るいキャラクターなんですけれども、本当に私とは真逆でして…」と元気よく述べると、共演者から笑いが起きたが、気にせず「本当に真逆でして(笑)」と話を続けた。そして「台本をいただいた時、どうしようこのテンション感…とすごく悩みました。でも、それはあくまで表の顔。朱音だけじゃなくて、みんなにも裏の顔がありますが、朱音の裏の顔はどんな顔なのかと考えながら見ていただけたら、楽しめるんじゃないかなと思います」と注目ポイントに挙げた。さらに「私も、初めてのシーンが多くて、大変だった部分もあるんですけれども、結構頑張っております。自分もキスシーンがあります! 誰とするんでしょう? 回を重ねるごとに分かります!」と意味深なコメントをした。

さらに、カフェ「ルルド」の店主・植村翠役で、2年ぶりに連ドラ出演となる剛力は「翠は、基本的には明るいキャラクターです。その街に穂花よりは先に暮らしているので、姉御というか、頼られるとうれしい、姉子肌気質な女性。あと、一応パティシエという名目もあるので、そういうシーンもちょっと出てきます」と説明しつつ、「キャラクターの濃い人物がたくさん出てくるので、自分に置き換えてみて、『自分はこんな顔を持っていたっけ?』『私こんなことしてないかな?』『こんなふうに考えたことないかな?』と考えちゃうような、なさそうでありそうな感情がたくさん出てくるので、見ていただきながらドキドキハラハラしていただけたらうれしいなと思います」と呼び掛けた。

その後、話題はキスシーンに及んだ。初のキスシーンに挑戦した豊田が、「手の置き方や首の角度などを事前に映画などを見て研究した」と言うと、桃月は「相手のことを考えて“1発で決めなきゃいけない”とプレッシャーのあまり男前なキスになってしまっ」と、初々しいエピソードを話すが、臼田は剛力と目を合わせて「われわれは初めてのキスシーンという初々しさもなく、20年やっていますからそれなりに経験も積んできましたので、特別そのシーンにフォーカスすることなく、大事に丁寧に演じさせていただきました(笑)」と大人な発言。この時、若手俳優陣は臼田と剛力を「大人だ! 大人~」と尊い目で見ていた。

ミステリー作品だが、現場は和気あいあいと楽しい現場だったことや、臼田の座長ぶりについて、さらに、共演者の裏の顔や今だから言える秘密にしていることなどについてのトークも繰り広げられた。また、主題歌を担当するChe’Nelleも登場し、主題歌「SOS」に込めた思いを語り、臼田と剛力も「SOS」提供への感謝を述べた。

最後に、臼田と豊田が年の差夫婦を演じた感想を聞かれると、「妻としては結構駄目だったと思います。ごめんなさい。ちょっと特殊な夫婦だったので、平凡な日常のシーンもあったんですけど、普通のようで普通じゃなかったなみたいな日々でした。正道は本当に優しくて割と穏やか。穂花は割と激しい性格の方なんですけど、それを受け止めてくれる器があったと思います。豊田さんは全力で現場にいるので、何も不安はなくて、言い方が悪いですけど、やりたい放題やらせてもらっていました。というか、その時その時の瞬間のエネルギーで一瞬のお芝居を作り上げていったなと思っています。ありがとうございます」と振り返った臼田。

それに対し、豊田は「妻として駄目なことは全くなくて、穂花としてはすごい激しい部分を、僕はできるだけ支えようという気持ちで現場に毎回臨んでいました。臼田さんは僕にちゃんと寄り添ってお芝居をしようとしてくださって、日数を追うごとに今まで出たことのない感情とかを引き出してくれて、本当に感謝しかないなって。夫婦役は初めてだし、年の差もあるし、どういうふうに構築していけばいいんだろう、難しいなと思っていたんですけど、全くその心配は必要なく、撮影がどんどん楽しくなっていきました」と感謝した。

この後、劇中の重要なシーンで花言葉が使われていることにちなんで、男性から女性に花束とともに花言葉を贈呈するイベントも行われた。しかし、渡された花には、表の花言葉とは別の裏花言葉があるとのこと。それを聞いた男性陣は「表の花言葉を信じて渡します」と、男らしいコメントをして会場を沸かせていた。

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