沖縄県幹部、台湾与野党と接触 有事リスク、国内と逆の認識

国連人権理事会で演説する沖縄県の玉城デニー知事=9月、スイス・ジュネーブ(共同)

 沖縄県幹部が11月、台湾有事のリスクを独自に調べるために訪台し、台湾与野党関係者と接触していたことが22日、分かった。国内では有事の可能性が高まっているとの指摘もあるが、与党関係者からは逆の認識が示されたといい、県幹部は「自国を防衛する意識は高いが、すぐに有事が起こるとは考えていないようだ」と分析している。

 溜政仁知事公室長らは11月22日、与党民進党国際部の趙怡翔氏と、野党国民党国際部の黄介正氏とそれぞれ会った。

 台湾有事の可能性に趙氏は「中国にとって台湾侵攻は現時点でリスクが高い」と回答。黄氏は「来年1月の台湾総統選で国民党が政権を取れば東アジアは安定する」と述べるにとどめた。

© 一般社団法人共同通信社