スマホで能面「装着」 23日から金沢ミュージアム+

スマホをかざすと実際に能面を装着したように表示される=金沢能楽美術館

 金沢市は23日、市文化施設の所蔵品を鑑賞できるウェブサイト「金沢ミュージアム+(プラス)」で、金沢能楽美術館と鈴木大拙館の約150点を追加公開する。このうち能面7点は、顔認証機能でスマートフォンなどの画面に映し出すことで、実際に装着しているように見える。

 同サイトでは現在、中村記念美術館と前田土佐守家資料館の7027点を公開している。このうち14点は3Dデータ化してAR(拡張現実)で画面に表示し、立体的に楽しめるコンテンツとなっている。

 23日からは能面など8点を追加する。古文書を現代の文字に変換して読める新コンテンツは、前田土佐守家資料館所蔵のお松の方や豊臣秀吉の手紙など9点を対象とする。

 市は年度末までに約5千点の所蔵品を公開する予定で、1月からも順次内容を拡充する。市の担当者は「ARで作品鑑賞を楽しみ、本物の展示品を見に来てほしい」と話した。

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