検察事務官「サルでもできる」 金沢地検が処分

 金沢地検は22日、50代の男性検察事務官が7月、捜査の協力関係にある機関の職員に電話で「そんなことサルでもできるでしょ」などと不適切な発言をしたとして、戒告の懲戒処分にした。事務官は「要望にそった回答が得られずいらだった」と話している。

 事務官は職員とのやりとりで「捜査協力しないのなら、捜査妨害やぞ」「そちらの上司に言いふらすぞ」「そんなことも知らないのか」とも発言した。関係機関から連絡があり発覚。調査の結果、相手の職員の対応に問題はなかったという。

 地検は、関係機関は業務を遂行する上で通常時から協力関係にある組織だとしたが、職員の特定につながるとして機関名を明らかにしなかった。

 児堀達也次席検事は会見し、「誠に遺憾であり、ご迷惑をおかけした関係者に深くおわびを申し上げる」と述べた。

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