ミュージカル水戸黄門 水戸芸術館で開幕 茨城

苦悩の中成長する水戸光圀を演じる安達勇人さん(左)=水戸市五軒町(写真提供・水戸芸術館)

若き日の水戸黄門に焦点を当てた新作舞台「ミュージカル水戸黄門-ヤング光圀、開眼の旅-」が22日、茨城県水戸市五軒町の水戸芸術館で開幕した。2021年に始まった同館の連続企画「目指せ ミュージカル水戸黄門?」の完結編。24日まで。

お忍び旅行中の水戸光圀を、茨城県桜川市出身でいばらき大使の俳優、安達勇人さんが熱演。圧政に苦しむ村人と出会い、苦悩や葛藤を乗り越え成長する姿を、歌や迫力ある殺陣を通して表現した。

役者が舞台から降りて観客に話しかけるなど、コロナ禍では難しかった演出も復活。観客らはペンライトを振り、会場一体となって盛り上げた。構成・演出を担当する橋本昭博さんは「光圀と旅するような気分になれたら。ラストの祭りのシーンでは、一緒に歌って踊って楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

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