「冬場の停電」は“低体温症”に注意…「電気」を使用しない“防寒アイテム&対策”を紹介

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。12月9日(土)の放送では「冬場のブラックアウトへの備え」について取り上げました。

※写真はイメージです

大きな地震が発生した際に“ブラックアウト”と呼ばれる大規模停電が数日から1週間ほど起きる可能性があります。2018年9月に最大震度7を観測した北海道胆振東部地震では約295万戸が停電。街中の信号が消え、市役所などにスマートフォンを充電するための行列ができました。また、2022年3月に発生した福島県沖の地震では、首都圏などで一時約200万戸以上が停電しました。

冬場は、停電が長期化すると、住宅内が屋外並みに冷え、低体温症になる恐れがあるため、防寒対策を心がけることが大切です。特に関東南部の山沿い地域にお住まいの方は、電気を使わない暖房器具を家に置いておきましょう。例えば、灯油のストーブは電気を使わない物もあり、いざというときに非常に役立ちます。また、カセットコンロを準備しておくと、温かい料理を作ることもでき、体も部屋も温めることができます。

そして、災害が起きたときは“布団の使い方”も工夫してみましょう。健康機器の開発・販売を手がけている「オムロン ヘルスケア」の公式サイトでは、布団の使い方のコツを紹介しています。毛布を体の下に敷くと、体の熱を受け止めて保温することができ、羽毛布団を体の上に直接かけると、体温を感知した羽毛が膨らんで、保温性を高めることができるそうです。ちょっとした工夫で保温効果を高められるので、ぜひ自宅で試してみることをおすすめします。

毛布、布団の冬用寝具、ダウンコートやウインドブレーカー、スキーウエアなど、保温効果が高い衣類も停電中の防寒アイテムとして活用できます。また、アルミシートや防寒シートは、室内の保温に役立ちます。例えば、アルミシートを窓ガラスに貼ることによって、屋外の冷気を遮断することができますし、梱包に使用する気泡シートは、アルミシートや防寒シートに比べると保温効果は下がりますが、代用品として使うこともできます。

湯たんぽも災害時の防寒に役立ちます。特に停電時の持続力や温かさが重要になる停電のときは、熱が伝わりやすい金属製の湯たんぽがおすすめです。冬は停電が起こりやすい季節でもあります。停電による寒さを防ぐためには、電気を使わない暖房器具や防寒アイテムを上手に活用しましょう。また、灯油など暖房器具の燃料を多めにストックして、急な停電に対応できるように備えておきましょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

© ジグノシステムジャパン株式会社