茨城県人口、62万人減 2050年推計 増加3市 大子町は6割減

県内市町村人口減少率(2020~50年の比較)

国立社会保障・人口問題研究所が公表した地域別推計人口で、茨城県の2050年の人口は20年と比べて21.7%のマイナスで、62万人減の224万人となる。市町村別では44のうち41市町村で減少。減少率が最も大きいのは大子町の60.4%で、1万5700人から6200人となる。

推計人口の公表を受け、大井川和彦知事は「強い危機感を感じている。引き続き人口減少に耐えうる県の構築を目指し、生産性を向上させるとともに、社会基盤の整備に重点を置いて先手先手で取り組む」との談話を発表した。

大子町に次いで減少率が大きいのは河内町の52.7%で、20年の8200人から3900人まで減る。稲敷市は50.9%で1万9100人に、城里町は49.1%で9200人となると推計される。

一方、人口が増加するのは3市。つくばみらい市が13.0%プラスで、全国の市区町村で9番目に大きい。20年の4万9800人から5万6300人に増える。守谷市が11.4%で7万6200人に、つくば市が6.0%で25万6100人となる。

つくば市は35年時点で26万人を突破し、以降は減少傾向にある水戸市を上回り県内最多となる。

65歳以上の高齢者の割合は、50年は県全体で40.0%で、20年の29.7%から拡大。大子町の63.6%が最も多く、城里町が58.8%、河内町が57.6%と続く。

© 株式会社茨城新聞社