JR神戸線で置き石、小学生が関与か 防犯カメラで浮上、兵庫・尼崎北署が事情聴取

兵庫県警尼崎北署=尼崎市南塚口町2

 11月下旬、兵庫県尼崎市のJR神戸線内で線路に置き石が相次ぎ、尼崎北署が小学生の男児から事情を聴いていることが分かった。

 同署によると、11月28日午後8時20分ごろ、尼崎市稲葉元町1、JR神戸線の立花-甲子園口駅間を走行していた下り快速電車の運転士が異音に気付き、電車を緊急停止。運転士が線路上を確認すると、石のようなものが砕けた跡があったという。1週間前の夜にも同じ場所で同様の事案が起きていた。

 同署は往来危険容疑で捜査し、付近の防犯カメラの映像などから男児が浮上。14歳未満のため、刑事責任が問われない触法少年として扱われ、詳しい経緯を調べた上で、児童相談所に送致するか判断する。

 県警によると、県内で確認された2023年(11月末時点)の置き石の件数は5件。JR西日本近畿統括本部の広報担当者は「置き石を踏んだ異音に気付いた運転士が急ブレーキをかけると衝動で乗客が転ぶ可能性もある。置き石や石の投げ入れは危険な行為で絶対にやめてほしい」と話した。

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