藤井八冠、たたえる 天童市、特産飾り駒を贈呈

天童市が藤井聡太八冠に贈った飾り駒

 将棋の八大タイトルを史上初めて独占した藤井聡太八冠(21)を祝おうと、将棋駒の生産量日本一を誇る天童市は22日、特産の飾り駒を、日本将棋連盟を通して藤井八冠に贈った。

 藤井八冠は近年の将棋ブームの火付け役で、抜群の人気を誇る。将棋を生かしたまちづくりを進める同市は、将棋文化の担い手でもある藤井八冠の偉業達成を祝おうと寄贈した。

 飾り駒は高さ36センチ、幅34センチ、厚さ11.5センチで、材質にはケヤキを用いた。表面には「将来への大きな希望」を意味する「大志」の2文字を彫った。藤井八冠も「大志」の言葉を希望した。数多くの飾り駒を手がけ、作品にも定評がある同市の駒職人高橋恒彦(雅号・稚山(ちざん))さんが手がけた。

 市商工観光課は「昨年の人間将棋にゲスト出演してもらった縁をこれからも大切にしていきたい。タイトル戦などで再訪していただける日を楽しみに待っている」と話した。

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