大谷と山本がドジャース移籍 移籍市場の動きがいよいよ本格化か

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「山本由伸の争奪戦が決着し、残りのFA市場はようやく動き始めるだろう」との見解を示している。今オフはFA市場の動きがスローペースだが、それは大谷翔平と山本の「トップ2」の契約がなかなか決まらなかったことが影響しているとみられる。大谷がドジャースと10年7億ドルの契約を結んだあとも市場はあまり動かなかったが、山本が12年3億2500万ドルでドジャースと合意したことにより、いよいよ移籍市場の動きが本格化しそうだ。

MLB公式サイトは「今月、大谷がドジャースと記録的な契約を結んだことで、ほかの大物FA選手が大きく動き始めるのではないかと期待されていたが、それは起こらなかった。今オフの移籍市場は野手よりも投手のほうが充実しており、山本の契約が決まるまで市場が大きく動かなかったのは必ずしも驚くべきことではない」としている。移籍市場には大物野手よりも大物投手のほうが多く、山本の契約が決まるのを待っていたチームや選手が多いということだろう。

山本の契約は、今オフの移籍市場における先発投手の「相場」を定めたことになる。これにより、ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、今永昇太といった先発投手たちの争奪戦は一気に加速していくだろう。MLB公式サイトは「特にクリスマス休暇後に市場がヒートアップする」と予想している。もちろん、ジョシュ・ヘイダーのような大物リリーバーを狙うチームも出てくるだろうし、コディ・ベリンジャーやマット・チャップマンといった大物野手の市場も動き始めるとみられる。

また、山本争奪戦に加わっていたチームも「次の一手」を考える必要がある。最後まで山本争奪戦に加わっていたとみられるのは、ヤンキース、メッツ、フィリーズ、ジャイアンツ、ブルージェイズ、レッドソックスの6チームだ。山本獲得に失敗した場合の「プランB」や「プランC」を用意しているはずであり、これらのチームも戦力アップのために動き始めることになりそうだ。

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