岩手の中2、体力テスト過去最低 長時間のスマホ使用は上昇傾向

 

 スポーツ庁は22日、小学5年と中学2年の全員が対象の2023年度全国体力テストの結果を公表した。50メートル走や上体起こしなど実技8種目を点数化した体力合計点(80点満点)で、岩手県は小中とも全国平均を上回ったが、中2は過去最低。テレビやスマートフォンを長時間見る割合は上昇傾向にある。県教委は生活習慣の改善に力を入れる。

 体力合計点は小5の男子が53.34点(全国比0.74ポイント高)、女子が55.96点(同1.67ポイント高)。中2は男子が43.09点(同1.91ポイント高)、女子は49.07点(同1.99ポイント高)だった。前年度との比較では中2の男子が0.37ポイント、女子が0.74ポイント低下した。

 授業以外で1日1時間に相当する「週420分以上」の運動をしている児童生徒の割合や、スポーツが「好き」「やや好き」と答えた割合は全国を上回った。県教委は、体育の授業で運動への興味関心を高める工夫が行われていると分析する。

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