水陸機動団 団長に北島陸将補が着任 「佐世保は極めて重要な拠点」 長崎

記者会見で「海自、米軍と連携を深めて任務にあたりたい」と話す北島団長=佐世保市大潟町、陸自相浦駐屯地

 陸上自衛隊の離島防衛専門部隊「水陸機動団」団長に北島一陸将補(50)が22日、着任した。記者会見で、「佐世保は南西防衛上、極めて重要な拠点。海上自衛隊、米軍と連携を深め任務にあたりたい」と語った。水機団が本部を置く長崎県佐世保市の陸自相浦駐屯地司令も兼務する。
 北島氏は横浜市出身。米海兵隊指揮幕僚大などに留学。西部方面総監部(熊本市)の幕僚副長から異動した。水機団を巡っては来年3月、大村市の陸自竹松駐屯地に三つ目の連隊が新編。隊員数は現在の約2400人から3千人規模に拡大する。
 佐賀空港には隊員の輸送などを担う輸送機V22オスプレイの配備が予定されている。北島団長は航続距離の長さや速度を利点に挙げ「有事の際には迅速に駆けつけることも不可欠。島しょ防衛を全うする上で非常に重要な役割を果たす」と述べた。一方、11月の米空軍のCV22オスプレイ墜落事故を受け「安全対策をしっかりと講じた上で活用できるよう、期待している」と話した。
 着任式では、隊員約1400人を前に「『日本への侵略は絶対に成功しない』(と思われる)実力を培わなければならない」と述べた。
 前団長兼司令の梨木信吾陸将補(50)は21日付で離任、陸上総隊の運用部長に就いた。

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