山本獲得に失敗したメッツ 今オフの大物FA選手獲得は回避濃厚

山本由伸の獲得に向けて並々ならぬ意欲を見せていたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーだが、残念ながらラブコールは山本に届かなかった。では、今後メッツはどのように動くのだろうか。MLB公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者は「メッツの今オフの計画は山本を中心に展開されていた」と指摘。「山本を獲得できなかったことは今後に大きな影響を与える。ただし、今オフに大物FA選手を獲得する可能性は低い」との見解を示した。

今季3億ドル以上のペイロールを投じてスター軍団を形成したメッツは、予想外の低迷でポストシーズン進出を果たせなかったどころか、75勝87敗で地区4位に沈んだ。シーズン途中にはマックス・シャーザーやジャスティン・バーランダーといった主力選手をトレードで放出しており、2025年以降のポストシーズン進出を目指し、来季は「移行期間のシーズン」という位置づけになっているとみられる。

それでも山本の獲得に乗り出していたのは、25歳の山本がメッツの長期的なビジョンに合致していたからだ。逆に、ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、今永昇太といった30歳前後の先発投手は現在のメッツのチーム状況にはフィットしない。ディコモ記者は「これらの大物先発投手はメッツの獲得候補から除外していいだろう。価格が下がれば獲得に動くかもしれないが、大谷翔平や山本の契約を見ると、価格がすぐに下がることは考えにくい」としている。

よって、メッツが補強に動くとすれば、安価で獲得できそうなベテラン投手やバウンスバック候補ということになりそうだ。すでにルイス・セベリーノと1年契約を結んでいるが、同様の契約で先発投手補強を狙う可能性はある。ディコモ記者は獲得候補としてマイケル・ロレンゼン、ショーン・マナイア、フランキー・モンタス、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ルーカス・ジオリトらをリストアップ。1年後のオフにはフアン・ソト、コービン・バーンズ、マックス・フリード、ウォーカー・ビューラー、アレックス・ブレグマンなどの大物選手がFAになるため、そこに向けてペイロールの余裕を確保するような動きをすることになりそうだ。

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