山本獲得を逃したヤンキースのプランBは? 今永獲得の可能性も

今季サイ・ヤング賞を受賞したゲリット・コールに次ぐ先発2番手として山本由伸の獲得を目指していたヤンキースだが、残念ながらドジャースとの争いに敗れ、日本球界で圧倒的な成績を残してきた25歳の右腕を手に入れることはできなかった。しかし、フアン・ソトを獲得するために多くの投手を放出した影響もあり、先発の頭数が不足している状況。今後は先発補強の「プランB」を進めていくことになるだろう。MLB公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者は獲得候補の1人に今永昇太の名前を挙げている。

ヤンキースの先発ローテーションは現時点でコール、カルロス・ロドン、ネスター・コルテス、クラーク・シュミットという顔ぶれ。今季故障で期待外れに終わったロドンやコルテスのフル稼働を計算に入れなければならない状況であり、そもそも先発5番手が不足している。パドレスとのトレードで今季9勝を挙げたジョニー・ブリトー、今季終盤の先発転向後に結果を残したマイケル・キングらを放出してしまったことが大きく影響している格好だ。

ホーク記者は、ヤンキースの「プランB」としてFAのジョーダン・モンゴメリーやフランキー・モンタスを呼び戻すこと、ブリュワーズのコービン・バーンズをトレードで獲得すること、ポスティング制度によるメジャー移籍を目指す今永を獲得することなどを挙げている。ポストシーズン進出を目指し、計算できる先発ローテーションを形成するためには、少なくとも1人、可能ならば2人以上の先発投手を獲得することが必要だろう。

そもそもソトとのトレードで多くの即戦力投手を手放す決断をしたのは、山本獲得を計算に入れていたからだろう。そうした意味でも山本獲得の失敗はヤンキースにとって大きな痛手であり、大誤算でもある。「プランB」や「プランC」を実行できなければ、今季同様にエースのコールが孤軍奮闘する状況になる可能性も。計算できる先発ローテーションの確立に向けて、ブライアン・キャッシュマンGMの手腕が問われる。

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