山形市、中古家具をメルカリで販売 回収品43点、来年2月末まで

「メルカリShops」に出品された中古家具を紹介する佐藤孝弘市長=山形市役所

 山形市は22日、市民のリユース(再利用)意識を高める試みとして、中古家具をインターネット上のフリーマーケットアプリを通じて販売する取り組みを開始した。連携協定を締結するメルカリ(東京)との事業で、販売期間は来年2月29日まで。

 11月に同市漆山のエネルギー回収施設(立谷川)を会場に、家具の持ち込み回収イベントを行った。使用しなくなった座卓、たんすなどが市民から寄せられた中、再利用可能な43点を「メルカリShops」に出品した。販売額は全て出品最低価格の300円に設定しており、収益は市の循環型社会の実現に向けた施策に活用される。

 市役所で会見を開き、佐藤孝弘市長、メルカリの高橋亮平経営戦略室政策企画参事が説明した。山形市は今年2月にメルカリShopsを開設し、これまで市有施設で不要となった備品などを取り扱っている。売却実績(11月末現在)は全国でも上位に入るといい、佐藤市長は「環境負荷が少ないリユースをできる限り推進し、行政がそのきっかけをつくることで個人でできることを広げたい」と述べた。

 併せて、まだ使える物を家庭で一時的に保管する「メルカリエコボックス」の提供も開始した。市役所などで配布する。

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