「グランブルーファンタジー リリンク」メインストーリーやマルチプレイの流れ、エンドコンテンツならではの遊びを紹介!

Cygamesが2024年2月1日に発売予定のPS5/PS4/PC(Steam)用ソフト「グランブルーファンタジー リリンク」。その発売を間近に控え、12月22日に行われたプレスイベントの内容をレポートする。

今回のプレスイベントでは、シングルモードである「メインストーリー」およびマルチプレイを楽しめる「クエスト」の試遊、ならびにエンドコンテンツのHands-offデモを実施。各要素についてディレクターの梶泰幸氏からの説明を受けつつ、実際にプレイを進めていった。

なお、バトルにおけるプレイフィールなどは過去の記事で紹介しているので、そちらを参照いただきたい。

■ストーリー体験に軸を置いた「メインストーリー」

「メインストーリー」は、物語に沿うかたちでゲーム内の要素が開示されていく、本作における入口となっている。プレイヤーの分身である主人公(男女選択可)を操作しながら、本作オリジナルのストーリーを楽しむこととなる。

ゲーム進行は章仕立てになっており、今回の試遊では3章までをプレイすることができた。本作の舞台である「ゼーガ・グランデ空域」における冒険の導入が描かれており、「グランブルーファンタジー」のプレイヤーであればおなじみの騎空団のキャラクターたちももちろん登場する。今作からプレイする人に向けた紹介や用語解説もあるため、本作からプレイするという人でも十分楽しめるだろう。

ゲームの流れはいわゆるリニア型の進行となっているのだが、フィールド上では展開に応じたさまざまなギミックも用意されており、臨場感のある演出が印象的。ただし、純粋なアクションゲームのようなシビアな操作感を要求されるわけではないので、体験の一環としてちょうどよい塩梅で進めていける。

今回のプレイで訪れることになる「辺境の街 フォルカ」では、おなじみのシェロカルテが営む「よろず屋シェロ」でトレジャー交換をしたり、入手したトレジャーによって武器強化をしたり、サイドクエストを受注したりすることが可能。さらに、後述するマルチプレイ要素を楽しめる「クエスト」もこちらで解放されるため、ストーリーを進める上でのキャラクターの強化などに役立てていくことになる。

キャラクターの強化軸としては、レベルアップなどで獲得するマスタリーポイントを消費するツリー形式の強化システムを用意。キャラクター単位でかなりの強化要素が用意されているので、操作するキャラクターを中心に割り振っていくことになるだろう(マスタリーポイントはすべてのキャラクターで同一のポイントを割り振る)。

メインストーリーを進めるための条件は常に表示されているので、行動に迷うことはほぼないだろう。それだけ、ストーリー体験に重きを置いた作りになっている。

ちなみに、ゲームモードはSTORY、ACTION、HARDの3種から選択可能なので、よりバトルを楽しみたい人であればHARD、手軽にストーリーを楽しみたい人であればSTORYといったように、自身のプレイスタイルに合わせて選ぶといいだろう。

細かな部分は後日公開するプレイ動画や実際のゲーム体験で確認してもらえればと思うのでここでは割愛するが、次に紹介するクエストとの遊びの切り分けもあって、どういうことを楽しんでほしいかという点が明確になっている印象があった。その上で、要所で登場するボス戦は攻撃のギミックも相まって歯ごたえのあるものなので、プレイそのものにもメリハリがあるように思う。

■マルチプレイで楽しむ要素を盛り込んだ「クエスト」

クエストは「辺境の街 フォルカ」にあるクエストカウンターから受注可能。メインストーリーの流れでプレイすることができ、メインストーリーのバトルと同様にCPUのキャラクターとともにパーティーを組んで挑むのも問題ない。

とはいえ、クエストにおける醍醐味はほかのプレイヤーと最大4人でのオンラインプレイが楽しめることだろう。今回は実際にプレスイベント参加者同士での4人プレイを体験することができたので、流れを簡単に紹介しつつ、プレイフィールにも触れていく。なお、以降のゲーム画面についてはテキストが英語版のものとなるので、ご注意いただきたい。

オンラインでのプレイはホストプレイヤーがほかのプレイヤーを招待し、そこからクエストを受注する。クエストを受注できるのはホストプレイヤーのみとなるが、ほかのプレイヤーもリクエストを出すことが可能で、ホストプレイヤー側もそのリクエストから簡単に受注できるようになっている。

今回は2つのキークエストをプレイ後、ランクアップクエストに挑むことに。ランクアップクエストをクリアするとランクがアップし、新たなキークエストが登場するといった仕組みだ。育成を重ねながらランクアップを目指していく、というのがクエストの基本的なプレイサイクルになってくる。

実際に4人でのプレイを試してみた印象だが、やはりプレイヤーとプレイしたほうが強敵に挑む際のライブ感を味わえるし、より戦略的なプレイができるのではないかと感じた。アイコンや定型文、文字チャットによるコミュニケーションも用意されているので、使いこなすとなおのこと楽しめるだろう。

なお、自身やほかのプレイヤーが倒されてしまった際、一度であればアイテムを用いて復活が可能となっているほか、ほかのプレイヤーに救助してもらうこともできる。クエスト終了後の報酬も全員受け取れるので、常に協力し合いながら進めていくことになるだろう。一方で、クリア後にはプレイ内容に応じてMVPが選出されるので、いかに活躍できるかもプレイのモチベーションになりそうだ。

本作ではキャラクターごとのバトルスタイルにもかなりの違いがあるため、4人編成のバトルでは立ち回りを含めたキャラクターの相性みたいなところが気になる部分ではあるが、アイテムなどの回復手段も豊富に用意されているし、それぞれがスタンドアローンでも十分に機能する特徴を持っているので、そこは安心して良さそうだ。

ちなみに、これはメインストーリーにも言えることだが、キャラクターごとに装備するジーンによって補正される要素は変わってくる。自身のプレイスタイルやキャラクターの特性にあったジーンを装備することが、クエストの攻略を助けてくれるだろう。

■やりこんでこそ楽しめるエンドコンテンツも

最後に、開発スタッフによるエンドコンテンツのHands-offについて、筆者の所感を簡単にではあるが紹介しておこう。

今回は「白竜 ラディスとの戦い」をプレイ。麻痺を付与する攻撃や自己強化(バフ)のスキルを有しており、本作に登場するクエストの中でも高難度に属するものになっているとのこと。「フラワリーセヴン」をはじめとしたチャージによる高火力の攻撃を繰り出すイオ、自分の周囲に無敵効果を展開する「ランバート」など防御特化のヴェインの組み合わせに、CPUを加えた4人で挑んでいった。

基本戦術としては、イオが敵の攻撃を受けないようにしながら高火力のスキルを繰り出すため、ヴェインが敵を引き付けるというものになる。また、敵のバフがかかった状態だとダメージが通りにくいため、一定サイクルで出現するホーリーシードを投げつけるとディスペルの効果が発生し、より効率的に倒せるようになりそうだ。

こうした攻略のポイントがありつつ、敵が繰り出す攻撃自体もまるで弾幕のようになっており、気を抜くとダメージを受けて一気に倒されてしまうことも。開発スタッフですらそういったシーンがあったことで、いかに歯ごたえのあるものになっているかがうかがえた。

今回のプレスイベントでは3つの要素を体験することで、ゲーム全体のプレイサイクルを理解するとともに、アクションそのものの面白さを多面的に確認することができた。発売まで残り1ヶ月強ということで、製品版の内容にもぜひ期待しておこう。

(C) Cygames, Inc.


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