滋賀のご当地グルメ「サラダパン」出身の職人さん、東京で自身の店オープン

パン屋をオープンしたつるや出身の西村さん(東京都世田谷区・YOKIPAN)

 滋賀のご当地グルメ「サラダパン」を製造販売するつるや(滋賀県長浜市)出身のパン職人、西村洋平さん(38)が自身の店「YOKIPAN」を東京・世田谷にオープンした。つるや特有の丸い食パンやサラダパンに似たアレンジ商品も並べ、懐かしい湖国の味を届けている。

 西村さんは、つるや社長・秀次さんの長男。東京や京都のパン屋で研さんを積み、実家へUターンした。

 つるやはマヨネーズであえた刻みたくあんをコッペパンに挟んだサラダパンで知られるが、1番人気は丸い食パンに魚肉ハムを挟んだ商品。西村さんはJR長浜駅近くに構える「まるい食パン専門店」の店長を務めていた。子どもの誕生を機に東京で独立した。

 ラインアップはほんのり甘く、もっちりとした食感の丸い食パンと、コッペパンを使った総菜や菓子パンが中心だ。「会話の種になれば」との思いから、サラダパンや湖北の地酒をアレンジした創作パンも揃(そろ)え、郷土の味や地域の魅力も伝えている。西村さんは「つるやのように長く愛されるよう、地域に根ざした店にしたい」と話す。

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