ひみ寒ぶり、やっと宣言 過去3番目に遅く

ひみ寒ぶり宣言が出され、並べられたブリ=23日午前7時10分、氷見市の氷見魚市場

  ●1852本認定

 氷見市の氷見漁協などでつくる判定委員会は23日、富山湾の冬の味覚を代表するブランド魚「ひみ寒ぶり」の出荷開始を宣言した。同市の氷見魚市場に運ばれたブリのうち、判定基準となる重さ6キロ以上の1852本がひみ寒ぶりに認定された。宣言は昨シーズンより27日遅れ、過去3番目に遅い。市場には待ちかねた仲買人らの威勢のいい競り声が響き、ブリのまちは一気に活気づいた。

 23日は今季最多となる約2千本の大漁となり、氷見、七尾沖の定置網に入ったブリが運び込まれた。9キロを中心に15キロを超す大物もあり、判定委員会が今後も安定した漁獲量が見込めると判断した。市場に「ひみ寒ぶり」ののぼりが立てられた。

 昨季の寒ぶり宣言は11月26日だった。今季は、商標登録した2011年度以降で初めて越年した21年度(1月6日)、14年度(12月25日)に次いで遅かった。

© 株式会社北國新聞社