手だけで切れるカッター 日常の疑問から考案 児童生徒発明くふう展県知事賞/岡山・津山市

第87回「岡山県児童生徒発明くふう展」(県主催)で、北陵中学校=岡山県津山市=1年の山田佳穂さんの作品「手だけで切れるカッター」が最高賞の県知事賞(中学生の部)に選ばれた。

山田さんは、日常生活でマスキングテープをちぎる時、はさみを使うなどの手間がかかることを不便に感じて考案。箱のように組み立てた木板のふた部分にくぎを打ち込み、開閉させることでテープにくぎの先端が刺さる仕組みになっている。ふたに取り付けた取っ手によって、軽い力でテープに切れ目を入れることができる。

22日に山北の市役所を訪れ、野口薫副市長、有本明彦教育長らに受賞を報告。有本明彦教育長らは「おもしろい発明。これをきっかけに今後も世の中の疑問を見つけて考える視点を持ち続けてほしい」と褒め称えた。

山田さんは「丁寧に作ったので受賞できてうれしい。今回の経験を生かして今後もものづくりをしたい」と話していた。

同展は、子どもたちに創作の喜びを感じてもらおうと開催。今回は県内の小中学校35校が参加し、44点が寄せられた。

賞状を手にする山田さん

© 津山朝日新聞社