東部戦線、ロシア軍が主導権 米報道、兵士数で優位

ウクライナ東部ドネツク州バフムトの前線近くでロシア側陣地に向けて攻撃するウクライナ兵=21日(ロイター=共同)

 【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズは22日、ロシア軍がこの数週間、ウクライナ東部の前線でわずかに前進し、大半の戦場で主導権を握っているとの分析を伝えた。兵士数の優位を活用して攻勢を仕掛けており、ウクライナ軍は追加動員の検討を迫られていると報じた。

 同紙によると、ロシアは東部のドネツク州アブデーフカ、バフムト、マリンカ、ハリコフ州クピャンスクの周辺で前進。特に激戦となっているアブデーフカをロシアが制圧すれば、ウクライナは重要拠点を失い、士気の低下につながるとした。

 ウクライナ軍が昨年奪還したクピャンスクは、数カ月にわたってロシア軍が激しい空爆を加え、街は破壊し尽くされているという。

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