深海生物、収集現場を中継 海遊館、高知・室戸で

海遊館とオンラインで中継し、収集した深海生物について説明する漁師の松尾拓哉さん(右)=23日午後、高知県室戸市沿岸

 大阪市港区の海遊館は23日、高知県室戸市の沿岸で深海魚専門の漁師松尾拓哉さん(33)が生物を収集する様子をオンラインで中継するイベントを開いた。松尾さんの漁船は港を出て20分ほどで収集ポイントに到着。海遊館にいる飼育員とトークを交えながら、仕掛けておいた籠を機械で丁寧に引き揚げた。

 室戸の地形は深海が陸から2~3キロと近く「コンビニより深海に行く方が近い」との冗談も。水深300メートルに仕掛けた籠から収集したのはヌタウナギなど8種類。「炒めるとおいしい。皮は財布にも使われる」などと解説していた。

 海遊館が展示している深海生物を収集する様子を伝えるのが狙い。

© 一般社団法人共同通信社