愛犬が遠くから飼い主を見つめているときの理由とは?4つの心理に「かわいい」「気持ちがわかるとより愛おしい」

犬が遠くから飼い主を見つめているときの心理

視線を感じて振り向くと愛犬があなたをジッと見ていて驚いた、という経験はないでしょうか。

実は、愛犬があなたをそのように見つめているのにはきちんとした理由が存在します。では具体的に見ていきましょう。

1.観察している

犬が一見ムスッとした無表情で見つめているときは、おそらくあなたを観察しているのでしょう。

着替えているときは「散歩かな?一緒におでかけかな?」「それともぼくはお留守番かな…」などと、飼い主さんの行動を過去の経験と照らし合わせ、さまざまなことを推測しています。思っている以上に、犬はわたしたちのことをよく見ているのです。

犬は群れで暮らしていたときの名残で、家族や仲間が今どこにいて何をしているのかが気になるのです。リーダーである大好きな飼い主さんの行動を観察するなんて可愛すぎますね。

2.愛情表現を示している

口角を上げて穏やかな表情であなたを見つめているときは、「大好き!」という愛情表現からくるものでしょう。犬は、信頼や愛情の気持ちを積極的に表現します。

犬と飼い主さんが見つめ合うと「オキシトシン」という、いわゆる「幸せホルモン」が分泌されます。このホルモンの分泌により、犬・飼い主さんともに安心感や幸福感に包まれると言われています。

お互いの目を見てコミュニケーションをとることは、良い信頼関係構築にもつながるので、積極的に行うと良いですね。

3.何かを要求している

遠くから目を輝かせ、ときには尻尾を振りながら見つめているときは、あなたに何か要求しているのかもしれません。

おもちゃを咥えながら見ているときは「遊んでほしいな」という心理でしょう。他にも「お腹空いたよ!」「散歩はまだかな?」など要求はさまざまです。

愛犬が目でジーッとアピールすることは賢く可愛らしいですが、要求のたびに応えるとそれが当たり前になってしまうので注意しましょう。

4.緊張や不安を感じている

犬は緊張や不安、恐怖を感じているときにも飼い主さんを見つめることがあります。例えば、動物病院へ行くとき、苦手な歯磨きや爪切りをするときなど、犬にとってネガティブな要素がある場合によく見られます。

また、雷や外の工事音など自分にとって怖いことが起きたときにも、助けを求めて飼い主さんをジッと見つめます。そんな時は、側に行き優しく話しかけながら撫でてあげてください。愛犬の気持ちも徐々に落ち着くでしょう。

見つめ返すと目を逸らす理由

愛犬の視線を感じて見つめ返したのに、フッと目を逸らされてしまうことはないでしょうか。

(あれ?私のこと見ていたのにな)と少し寂しく感じるかもしれませんが心配いりません。愛犬のこの仕草には、きちんと理由があるのです。

  • 気持ちを落ち着かせている
  • 敵意がないことをアピールしている
  • 困っている

例えば、飼い主さんが帰宅したときに、嬉しくて大喜びする自分を落ち着かせるためにあえて目を逸らすことがあります。目は逸らしても尻尾を振っているので嬉しい気持ちは伝わりますよね。

犬同士が目を合わせることは挑発や敵意の意味があります。ですので、あなたと目があったときに愛犬が目を逸らす行為は「ケンカするつもりはないよ」と伝えているのです。信頼関係が築けている良い証ですね。

苦手なものや怖いことを前にして困っているときも、一度飼い主さんの顔を見た後に目を逸らす行動をとることがあります。尻尾が下がり悲しげな表情をすることも。犬にとってはストレスとなっていますので、原因を取り除いてあげる必要があります。

まとめ

愛犬が遠くからジーッと見つめてくる理由は実にさまざまです。好意的な心理からくるものが多いですが、その時の状況から愛犬の心理を汲み取ってあげてください。

犬と言葉で思いを確かめ合うことはできませんが、「目」で会話はできます。犬は目線や仕草で積極的に飼い主さんにアピールしています。

日ごろから愛犬の気持ちに寄り添った対応を心がけて、愛犬との絆を深めていきましょう。

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