犬とのクリスマスにおける『5つのタブー』 亡くなる危険性も…絶対NG行為と安全に楽しむ方法

犬とのクリスマスにおける「5つのタブー」

12月になると楽しみなのが「クリスマス」。プレゼントやケーキ、ご馳走にイルミネーションと、ワクワクするものが多いイベントは、愛犬と思いっきり楽しみたいですよね。

しかし、犬とクリスマスを過ごす時、絶対にしてはいけないNG行為がいくつかあります。タブーを破ると最悪の場合、愛犬が亡くなることもあり、大変危険です。

そこで今回は、犬とのクリスマスにおける「5つのタブー」について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.クリスマスチキンの骨を犬に与える

クリスマスのご馳走といえば、クリスマスチキンを思い浮かべる人は多いでしょう。美味しいお肉は愛犬にもお裾分けしたくなりますよね。

このとき、お肉だけなら与えても問題はありませんが、犬に「鶏の骨」は絶対に与えないようにしてください。

その理由は、鶏の骨は縦に割れて鋭く尖るため、犬が食べると喉に刺さる恐れがあるためです。

愛犬にクリスマスチキンを与えたい時は、骨から外してお肉の部分だけを与えましょう。なお、美味しい味付けも、犬には不要です。

2.ケーキやお菓子を犬に与える

クリスマスケーキやジンジャークッキーなど、クリスマスは美味しいお菓子も楽しみのひとつですよね。

しかし、ケーキなどに含まれる生クリームや砂糖は、犬が大量に食べると肥満や下痢の原因になるため与えるのは良くありません。

特に、チョコレートが含まれているお菓子は、犬が食べると中毒を起こして死んでしまう可能性も。

愛犬にもクリスマス気分を味わってもらいたいなら、犬用に作られたケーキやクッキーを与えるようにしましょう。

3.クリスマスツリーで遊ばせる

クリスマスツリーには電飾や小さな飾りがたくさんついているため、犬が興味を持って遊んでしまうことがあります。

ツリーで遊ぶ愛犬を「クリスマスを楽しみたいのね」などと飼い主が放置してしまうと、電気のコードによる感電や飾りの誤飲、窒息の恐れがあり大変危険です。

少しでもイタズラの可能性があるならツリーの周りに柵を設置したり、愛犬から目を離さないようにしましょう。

4.コスプレ衣装を長時間着せる

クリスマスの時期、愛犬にサンタやトナカイのコスプレ衣装を着せて写真を撮る方は多いと思います。

しかし、コスプレ用の服は装飾品が多かったり、デザイン重視で作られていることが少なくないため、犬にとっては着心地が悪いことがあります。

着心地の悪い衣装を長時間着せたままにしていると、犬がストレスを感じたり、脇などが擦れて皮膚炎を起こす可能性も。

写真撮影やイベントが終わったら、速やかにに脱がしてあげるようにしてください。

5.ポインセチアを飾る

鮮やかな赤色をした「ポインセチア」はクリスマスに飾られることが多い観葉植物ですが、犬の手が届く場所に飾るのはNGです。

ポインセチアの茎や葉を犬が食べると嘔吐や下痢、皮膚炎を起こすことがあります。

なお、普段のお散歩の時にも、ポインセチアには近づかせないように気をつけましょう。

愛犬とクリスマスを安全に楽しむ方法

愛犬とクリスマスを安全に過ごすためには、「愛犬から目を離さない」ことがとても大切です。

クリスマスなどのイベントの時は普段は家に無い物が飾ってあったり、お客さんが来たりすることが多いため、犬が飼い主の予想外の行動をすることがあります。

誤飲しそうな物やイタズラしそうな物は犬の届かない場所へ避難させ、食べ物は与えても害がないかどうか確認してから与えるようにしましょう。

食べ物はお客さんが飼い主に無断で犬に与えてしまうこともあるため、『犬に食べ物を与える時は、都度確認を取って欲しい』『これならあげてもよいというものを伝えておく』ということをあらかじめ伝えておくと安心です。

まとめ

楽しいことや美味しい物が目白押しなクリスマスですが、ちょっとした気のゆるみで愛犬の命が危険にさらされることがあります。

思わぬ事故から愛犬を守れるように、クリスマス前には今回ご紹介したNG行為をチェックしておきましょう。

クリスマス当日は愛犬にもプレゼントを渡したり、一緒にパーティーをしたりしながら安全第一で楽しむようにしてくださいね♪

(獣医師監修:平松育子)

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