真庭市湯原温泉で23日夜、「露天風呂」の語呂に合わせて626本のろうそくでシンボルの砂湯一帯をライトアップする「キャンドルファンタジーin湯原温泉」が開かれ、温泉客らが光が織りなす幻想的な雰囲気を楽しんだ。
午後6時過ぎ、地元関係者や一般ボランティアが砂湯の周りや通路にろうそくを並べて順次点灯。会場がオレンジ色の小さく淡い光に彩られ、湯煙もくっきり浮かび上がると、あちこちから「きれい」と感嘆の声が漏れた。
温泉客が湯に漬かりながら揺れるともしびを眺めたり、家族連れやカップルらが写真に収めたりしながら思い思いの時を過ごした。夜空を彩ったフィナーレの打ち上げ花火にも見入っていた。
神戸市の会社員(55)は「温かみある催しで、温泉も気持ち良く、ライトアップとともに癒やされた」と話した。
イベントはクリスマスシーズンに合わせ、湯原町旅館協同組合などが例年開いている。