県内大雪、交通乱れ 雪かきに追われ

朝から雪かきに追われる人=富山市呉羽町

  ●スリップ85件、3人軽傷

  ●新幹線、最大2時間遅れ

 今冬一番の寒波に見舞われた富山県内は23日、大雪の影響で北陸新幹線が大幅に遅れるなど交通ダイヤが乱れた。県警によると、22日午後4時~23日午前8時半に85件のスリップ事故が発生し、追突により3人が軽傷を負った。富山地方気象台によると、午後6時現在の積雪は砺波38センチ、朝日37センチ、富山市中心部32センチ。冬型の気圧配置は次第に緩み、気象台は雪崩などに注意を呼び掛けている。

 北陸新幹線は午前7時44分ごろ、富山―黒部宇奈月温泉間で信号トラブルが発生し、上りで約45分、運転を見合わせた。この影響で金沢―東京間の上下線計15本に最大2時間の遅れが生じ、約1万2千人に影響した。

 JR西日本金沢支社によると、信号設備のケーブルが断線し、信号が赤から青に変わらなくなった。大雪が原因とみられる。

 あいの風とやま鉄道では午前5時40分ごろ、富山市の富山貨物駅構内で停電が発生。同9時半ごろには黒部駅構内で、金沢行き車両がワイパーの凍結などで出発できなくなった。上下線でダイヤが乱れ、4本が運休、15本で最大45分の遅れが出た。

  ●北陸道で通行止め

 北陸自動車道上り線の魚津インターチェンジ(IC)―滑川IC間が午前4時45分までの9時間15分、東海北陸自動車道上り線の小矢部砺波ジャンクション(JCT)―福光IC間が同4時55分までの2時間27分にわたり通行止めとなった。

  ●県内、気温上がらず

 23日の県内は気温が上がらず、最高気温は南砺高宮4.1度、魚津3.9度、富山市中心部3.8度など全10観測地点で最も寒い時期を下回った。富山市内では雪かきに追われる人の姿が見られた。

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