ひみ寒ぶり宣言出た 1852本認定、魚市場に活気 過去3番目に遅く

ひみ寒ぶり宣言が出され、並べられたブリ=氷見市の氷見魚市場

 氷見市の氷見魚市場に23日、氷見、七尾沖の定置網に入ったブリ約2千本が運ばれ、氷見漁協などが商標登録する「ひみ寒ぶり」の出荷開始が宣言された。判定基準である6キロ以上は1852本を数えた。宣言は昨シーズンより27日遅れで過去3番目に遅い。市場には9キロを中心に15キロ超の大物も並び、初物のブランド魚を求める競り人の威勢のいい声が飛び交った。

 この日は今季最多の大漁で、市場には氷見沖や七尾沖から運ばれたブリがずらりと並んだ。午前6時すぎに「ひみ寒ぶり」と書かれたのぼり旗が場内に立てられると、仲買人から「やっと出たな」「ブリの質も良い」などと喜ぶ声が上がった。

 昨シーズンの寒ぶり宣言は11月26日だった。今シーズンは、商標登録した2011年度以降で初めて越年した21年度(1月6日)、14年度(12月25日)に次いで3番目に遅い。

 今シーズンは例年宣言が出されることの多い11月下旬~今月上旬は低調な日が目立ち、市内では「宣言が出ないのではないか」などの声が出ていた。今月15日以降からようやく1400~1800本の大漁日が相次ぎ、氷見漁協などでつくる判定委員会が23日、今後も安定した漁獲量が見込めると判断した。

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