「エシカル×レザー」食肉用動物の皮を製品化「動物虐待」の批判に「命余すことなく」京都・亀岡

革製品を解説するパネルと実物が展示された会場(亀岡市役所「開かれたアトリエ」)

 革製品をSDGs(持続可能な開発目標)の視点から考える「エシカル×レザー展」が、京都府の亀岡市役所の「開かれたアトリエ」で開かれている。食肉用の動物の皮の利用で廃棄物の削減につながり、手入れをすると長く使えて環境に優しい面などをパネルや実物で紹介している。

 市の「かめおか霧の芸術祭」の一環。革製かばんの生産量が全国一の兵庫県豊岡市にある「マスミ鞄嚢(ほうのう)」と「豊岡K-site合同会社」が協力した。

 「動物虐待」との批判もあるが、パネルでは、捨てることなく製品化すれば「動物の命を余すことなくいただいている」との見方も説明。長持ちさせるための手入れのポイントも解説している。

 豊岡で作られたさまざまなかばんや、型取りした端材なども展示され、手に取って感触を確かめることもできる。職人が使う道具も並んでいる。26日まで。入場無料。

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