平穏願い熊手作り 茨城・石岡の常陸国総社宮

縁起物の熊手作りを進める巫女たち=石岡市総社

茨城県石岡市総社の常陸国総社宮(石崎雅比古宮司)で、福をかき集めるとされる熊手作りが行われている。巫女(みこ)たちは、平穏な新年になるよう願いを込め、華やかな正月の縁起物にお札を差し入れていた。

熊手は黄金色の小判や米俵、福の神などで装飾され、三が日は縁起物を求める人たちでにぎわう。23日は手のひらサイズから高さ約1.6メートルのものまで十数種類が集められ、巫女たちが一つ一つ手作業で熊手を仕上げていた。

石崎貴比古禰宜(ねぎ)(45)は「来年の干支(えと)の辰(たつ)にあやかって『一人一人の願いがかない、飛躍の年になるように』と心を込めながら、熊手を仕上げている」と話した。

© 株式会社茨城新聞社