寒風干し、うまみを凝縮 鮭川「鮭の新切り」つるし作業

寒風にさらしてうまみを凝縮するため、軒下に塩漬けしたサケがつるされた=鮭川村・鮭の子館

 鮭川村の伝統食「鮭(よう)の新切(じんぎ)り」で寒風干しのつるし作業が23日、同村の産直施設・鮭の子館で行われた。刺すような寒さの中、村民団体「サーモンロードの会」(矢口春巳会長)の会員らが、体長70センチほどのサケ約30匹を軒先につるした。

 サケは内臓やえらを取り除き1カ月ほど塩漬けし、流水で2日間塩を抜いた。寒風干しはうまみを凝縮する伝統の作り方で、鮭の新切りが軒下につるされる光景は、同村の冬の風物詩となっている。

 寒風干しは来年2月中旬ごろまで続け、完成品は同館で販売する予定。問い合わせは同館0233(55)4460。

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