史上最多の8チームがぜいたく税対象に ペナルティ総額も過去最多

MLB機構は2023年シーズンのぜいたく税に関する計算を確定させた。AP通信のロナルド・ブラム記者によると、8チームがぜいたく税の対象となり、ペナルティ総額は約2億980万ドルに達するという。チーム数も総額も史上最多を更新しており、従来の最多記録は6チーム(2016年と2022年)と7850万ドル(2022年)だった。なお、メッツはぜいたく税対象のペイロールが歴代最高額の3億7470万ドルとなり、ぜいたく税のペナルティ額も歴代最高額の1億78万1932ドルとなっている。

ぜいたく税は4つの基準額が設定されており、今季は1つ目の基準額が2億3300万ドルだった。そこから2000万ドルごとに基準額が設けられ、4つ目の基準額は2億9300万ドル。当然、基準額を超過するたびに税率は上がっていく。また、2年以上連続で基準額を超過した場合も税率が上昇し、今季はフィリーズ、メッツ、ヤンキースが2年連続、パドレスとドジャースが3年連続だった(レンジャーズ、ブレーブス、ブルージェイズは1年目)。

夏場にジャスティン・バーランダーやマックス・シャーザーを放出して約1800万ドルを削減したメッツだが、ぜいたく税対象のペイロールは3億7470万ドルとなり、2015年ドジャース(2億9110万ドル)を上回る歴代最高額に。ぜいたく税だけで1億ドル以上を支払うことになり、ペナルティの額は過去最高だった2015年ドジャース(4360万ドル)の2倍以上となっている。

このほか、パドレスが3970万ドル、ヤンキースが3240万ドル、ドジャースが1940万ドル、フィリーズが698万ドル、ブルージェイズが550万ドル、ブレーブスが320万ドル、レンジャーズが180万ドルのペナルティを科されることに。4つ目の基準額(2億9300万ドル)を超過したのはメッツとヤンキースの2チームだった。なお、8月末にウエーバーで複数の選手を放出したことが話題になったエンゼルスは、1つ目の基準額まで2万8654ドルというギリギリのところでぜいたく税を回避している。

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