パドレス移籍の松井裕樹が担う役割 公式サイト番記者の見解は?

ジョシュ・ヘイダーら複数の主力がFAとなり、ブルペンの補強が急務となっていたパドレス。ペイロール削減の影響で補強予算には限りがあるものの、今オフ初のFA補強として松井裕樹と5年契約を結んだことを発表した。日本球界では一流のクローザーとして活躍した松井だが、移籍先のパドレスではどんな役割を担うことになるのだろうか。MLB公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、パドレスのブルペンの現状分析を交えながら、松井が担う役割について考察している。

カッサベル記者は「パドレスは今後さらに投手補強を進めていくと思われるため、現時点で断定するのは難しい」と前置きしつつも「少なくとも試合終盤の重要な場面を担う投手になるだろう」との見解を示した。パドレスは守護神ヘイダーがFAとなったため、来季はロベルト・スアレスがクローザーを務める見込み。60試合以上に登板したニック・マルティネスとルイス・ガルシアもFAとなってチームを去っており、トム・コスグローブ(54試合で防御率1.75)とスティーブン・ウィルソン(52試合で防御率3.91)が現時点でのセットアッパー候補だが、カッサベル記者は松井もそこに加わる可能性があると考えているようだ。

また、カッサベル記者は「松井を獲得したことで、パドレスのブルペンは左右のバランスが大きく改善された」と指摘する。ヘイダー、ティム・ヒル、レイ・カー、ドリュー・ポメランツの退団により、現時点でパドレスのブルペンにいる左腕はコスグローブだけ。先発もできるエイドリアン・モレホン(今季は故障で8登板のみ)がブルペンに加わる可能性もあるが、松井とコスグローブの2枚看板が確立したのは大きい。どちらか一方がセットアッパーを務めるとしても、もう一方を試合状況に合わせてフレキシブルに起用できるようになった。

カッサベル記者はパドレスのブルペンの現状について「まだ補強は不完全だ」との見解。ブルペン8枠のうち、スアレス、松井、コスグローブ、ウィルソン、エンジェル・デロスサントスで5枠は確定とみられるが、あと3枠が埋まっていない。ヤンキースとのトレードで獲得したジョニー・ブリトーとランディ・バスケスがロングリリーフ要員として名を連ねる可能性もあるが、カッサベル記者は「パドレスは今後もセットアッパー候補の獲得を続けるほうがいい」と松井に続く補強に期待を寄せた。

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