レッドソックスとエンゼルスがテオスカー・ヘルナンデスに興味か

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、マリナーズからFAとなった強打のテオスカー・ヘルナンデスに対してレッドソックスとエンゼルスが興味を示しているようだ。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は11月に発表したFA選手ランキングでヘルナンデスを12位とし、契約規模を4年8000万ドルと予想。3人のライターのうち2人がエンゼルス移籍を予想していた(あと1人はホワイトソックス)が、その通りの結果になる可能性もありそうだ。

現在31歳のヘルナンデスは今季マリナーズで160試合に出場し、打率.258、26本塁打、93打点、7盗塁、OPS.740を記録。マリナーズは今オフ、コンタクト能力の高い打者を集める方針を示しており、リーグワースト2位の211三振を喫したヘルナンデスにクオリファイング・オファーを提示しなかった。よって、他球団はドラフト指名権を犠牲にすることなくヘルナンデスを獲得できる。

エンゼルスは左翼テイラー・ウォード、中堅マイク・トラウト、右翼ミッキー・モニアックの布陣が予定されており、元有望株ジョー・アデルも控えているほか、ルイス・レンヒーフォも外野を守ることができる。一見、外野手の補強は必要なさそうだが、ウォード、モニアック、レンヒーフォには他球団からの関心が寄せられており、エンゼルスが投手補強のためにトレードする可能性も残されている。また、トレードがなかったとしても、大谷翔平の退団で指名打者の枠が空いているため、ヘルナンデスは必ずしもチーム状況にフィットしないわけではない。

一方、レッドソックスはアレックス・バーデューゴをヤンキースへ放出したものの、カージナルスからタイラー・オニールを獲得。吉田正尚、ジャレン・デュラン、ウィルヤー・アブレイユ、ロブ・レフスナイダー、セダン・ラファエラなど、外野手の頭数は揃っている。指名打者については、チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローが複数の選手をローテーションしていく方針を示しており、休養も兼ねて吉田、ラファエル・デバース、トリストン・カサスらが併用される見込みだ。ヘルナンデスはチーム状況にフィットする存在とは言えず、投手補強が最優先であるため、レッドソックスが実際にヘルナンデス獲得に動く可能性は低いとみられる。

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