佐賀市の佐賀工業高で21日、年末年始に全国大会などで活躍を誓う生徒の壮行会が開かれた。創部79年目で初の全国制覇を狙う男子ラグビー部の大和哲将主将は「ノーサイドのホイッスルが鳴るまで、不撓(ふとう)不屈(ふくつ)の精神で戦う」と誓った。
夏の全国7人制大会で初優勝し、15人制で競った10月の鹿児島国体では準優勝に輝いた。21年ぶりにAシードを獲得し、悲願の日本一に向けて盛り上がりをみせる。原口哲哉校長は「いよいよ決戦の日が近づいてきた。佐工史上最強のチームで、佐賀の歴史に金字塔を打ち立ててほしい」と激励した。
ラグビー部を代表して、3年の古賀大輝選手が「日本一という目標を掲げて日々の練習に取り組んできた。必ず日本一を取って佐賀に帰ってくる」と力を込めた。20日には、JAさがから佐賀米や佐賀牛などの寄贈を受けた。
壮行会では、スポーツクライミングの全国選抜大会とテコンドーのパリ五輪アジア大陸別予選日本代表選考会に挑む選手も激励した。テコンドーの岡本留佳選手(3年)は「選考会でしっかりと日本代表を勝ち取り、3月のアジア大陸予選で優勝してパリの切符を手にする」と決意を新たにした。(小部亮介)