PGMOL、疑惑のシーンでリヴァプールにPKが与えられなかった理由を説明

写真:ハンドの疑惑のシーン

現地時間12月23日、プレミアリーグ第18節のリヴァプール vs アーセナルの試合が行われた。アーセナルはガブリエウの得点で開始早々4分にリードを奪う。対するリヴァプールは、29分にモハメド・サラーがシュートを決めスコアを振り出しに戻す。両チーム一進一退の激しい攻防が続き、スピーディーな展開が続いた90分は1-1の痛み分けに終わった。

この結果を受けて、アーセナルは勝ち点を40にし、首位でクリスマスを迎えることに。本拠地アンフィールドで戦ったリヴァプールは勝ち点が39になり、首位アーセナルを追走する。

この試合では、アーセナルのキャプテンを務めるマルティン・ウーデゴールが19分に自陣ペナルティーエリア内でハンドを犯したのではないかと、リヴァプールの選手を始め、ユルゲン・クロップ監督やホームチームのサポーターが反応。トレント・アレクサンダー=アーノルドのFKがこぼれたところ、サラーがセカンドボールをコントロール。その後、ウーデゴールの手に当たりサラーのドリブルを阻止しているようにも見えた。

VARを担当したデビッド・クート氏はリプレイをチェックし、クリス・カバナー主審のPKを与えないという呼びかけを認めたという。試合後、PGMOL(プロ審判協会)はペナルティが与えられなかった理由を以下のように説明した。イギリス『Sky Sports』が伝えている。

「ウーデゴールの腕はボールではなく体に向かって動いているため、明白なミスではない。ウーデゴールの腕とボールが接触したことを確認したが、体のバランスをとるために腕が体に向かって動いたので、ハンドの違反とは見なさなかった 」

『Sky Sports』の解説者のギャリー・ネビルは疑惑のシーンのリプレイ映像が映し出された時に、「彼(ウーデゴール)は幸運だったと思う。足を滑らせ、バランスを取り直そうと腕を下ろした。右足を滑らせたら、同時に左手が下がることを意味する。それが彼を救ったのかもしれない」と語った。

それに対して、リヴァプールOBのジェイミー・キャラガー氏は反対の意見を主張。「ペナルティーだと思う。スリップしたかもしれないが、ハンドだと思う」と発言した。

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