ある豪邸のパーティーで起こった“惨劇”をワンショットで描く『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』衝撃的な冒頭映像

『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』© 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia

2023年の「サンダンス映画祭」で話題を呼び、新進気鋭の製作・配給スタジオ「A24」配給で全米大ヒットを記録し、今最も世界の注目を集めるホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』が、12月22日(金)より公開中だ。このたび、あるパーティーで起こった目を覆いたくなるような惨劇を、ワンショットで描いた衝撃的な本編冒頭映像が解禁となった。

「A24」ホラー史上最高興収を記録

母を亡くした女子高校生がSNSで流行りの「#90秒憑依チャレンジ」に参加し、そのスリルと快感にのめり込んでしまったことから、かつてない事態に発展していく本作は、2023年の「サンダンス国際映画祭」で上映されるや大きな話題を呼び、アリ・アスター、ジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーブン・スピルバーグ、スティーブン・キングらが大絶賛。世界中の配給会社がこぞって手を挙げた中、A24が北米配給権を勝ち取り、『ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』を超える“A24ホラー史上最高興行収入”を記録する大ヒットに。米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」でも【95%フレッシュ】をたたき出し、すでに監督続投でA24製作による続編『Talk 2 Me(原題)』が決定している。

監督は、本作で衝撃的な長編映画監督デビューを果たしたダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟。超人気YouTuberでもあるふたりのチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」は、ブラックで尖ったコメディや、日本アニメの自家製実写版など超個性的でエッジの効いた動画が高評価を集め、受賞歴も。ふたりはすでに『ストリートファイター』の実写映画化を手掛けることも決定しており、注目必須のクリエイターだ。

ある豪邸のパーティーで起こった惨劇…

映像では、このゲームに必須な呪物の“手”がミアたちの手に渡る前、あるコミュニティで起こった“惨劇”の様子が。夜、ひとりの若者が連絡の取れない弟を探してある豪邸にやってくる。そこでは若者たちだけで危険なパーティーが開かれていた。ようやく弟の居場所を突き止めた若者はドアをブチ破り中に入るが、その弟ダケットは「奴らがいる」「“お前は大勢殺す”と親父が」と意味不明なことをつぶやくばかりで、ふたりの会話はかみ合わない。沢山のスマホが向けられ、若者がキレてしまったところに、ダケットはナイフでいきなり自分の兄を刺してしまう。好奇心のざわめきが恐怖の悲鳴に変わる中、ナイフを手にバルコニーに出たダケットは——

この一連の惨劇をワンショットで描き切り、監督ふたりの高い才能と自信も感じさせるが、兄弟のやりとりは映画が描くものを示唆しているようでもあり、強烈なインパクトを残すオープニングシーンとなっている。

ダニーとマイケルは、「『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、10代の若者が自分の感情をどう対処したら良いのか分からず葛藤し、そのはけ口を見つけようとして混乱する姿を真摯に描いています。僕たちがこの作品をデビュー作にしたいと思ったのは、これが現在の僕たちの世界に最も近い物語であり、それを表現したいと思ったからです」と映画のテーマを説明する。

ふたりとは旧知の仲で、兼ねてからその才能に注目していたプロデューサーのクリスティーナ・セイトン(『ナイチンゲール』など)は、「私たちは、この映画のコンセプトに注目したんです。周囲を巻き込むエネルギーに満ちていましたから。ジャンルにぴったり合っていて、同時に今の若者たちの体験に関連したテーマを表現していると思いました。だから一緒に脚本を組み立てようということになり、そこからどんどん展開していったんです」とサポートをすることになった理由を明かす。

『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は絶賛公開中

A24作品『X エックス』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年1~2月放送

© ディスカバリー・ジャパン株式会社